日本人男性の平均寿命は80歳、女性は86歳と、世界有数の長寿国である我が国。医療技術の進歩や健康志向の高まりに伴って、今後も平均寿命は延びる余地があると言われています。つまり、60歳で定年退職した後、20年~26年以上続く可能性が高い「老後」。この期間の生活を、公的年金や貯金、退職金で賄っていかなければいけないのです。

定年退職後、夫婦で暮らすために必要となる生活費。贅沢をしなくても、1ヶ月あたり約26.8万円程度が必要となってきます。さらに、ゆとりある生活となると、1ヶ月あたり約35.4万円。もちろん、公的年金だけでは到底足りません。
※1:平成25年版校正労働白書より
※2:総務省統計局「世帯主の年齢階級別家計支出」<平成26年度版>より
※3:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」<平成25年度版>より

老後の生活を考えると、年金だけでは生活に困窮してしまう可能性が高いことがわかります。不足分を前もって準備する方法は色々ありますが、この低金利時代、毎月の生活費の中から貯蓄をしたとしても、おそらく老後までに目標額に到達するのは困難でしょう。
また株などは必ずお金が増えるとは限らない投資ですし、個人年金保険も細かい制約がつきものです。