コラム　駅徒歩分数と資産価値

最寄り駅から近いほうが不動産の価値が高いことは言うまでもありません。
では、実際にはどれくらいの差があるのかを調査したコラムをお届け致します。

駅から1分離れるごとに1坪あたり1.9万円減額（世田谷区南部の場合）

中古住宅の価格は、住宅の資産価値に関する研究（国土交通政策研究）によると、駅から1分離れるごとに、坪単価が1.9万円減額（世田谷区南部の調査の結果）されることがわかりました

20坪（66.1157㎡）　坪単価200万円のシミュレーション

駅徒歩	1坪当たり減額	坪単価	販売価格
1分	0万円（基準）	（基準）200.0万円	4,000万円
5分	-1.9万円✕5分＝-9.5万円	190.5万円	3,810万円
10分	-1.9万円✕10分＝-19万円	181.0万円	3,620万円

中古ワンルームマンションの場合の駅徒歩分数による下落はどれくらい？

駅徒歩	販売価格平均	販売金額減額	1坪当たり減額
1分	¥28,285,750	（基準）¥0	（基準）¥0
2分	¥27,891,003	（¥394,747）	（¥52,633)
3分	¥26,331,473	（¥1,954,277）	(¥260,570)
4分	¥26,156,696	（¥2,129,054）	(¥283,874)
5分	¥25,934,762	（¥2,350,988）	(¥313,465)
6分	¥26,100,275	（¥2,185,475）	(¥291,397)
7分	¥25,902,332	（¥2,383,418）	(¥317,789)
8分	¥25,525,452	（¥2,760,298）	(¥368,040)
9分	¥24,687,078	（¥3,598,672 ）	(¥479,823)
10分	¥25,140,900	（¥3,144,850）	(¥419,313)

中古ワンルームマンションに関しては、前段の世田谷区の1.9万円の減額より大きな減額幅であることが上記表よりわかりました。徒歩1分→徒歩2分で￥52,633の減額。徒歩10分との比較では￥41,9313となり、前段の坪あたり1.9万円の調査結果よりも大きな差となりました。

※坪数が前段が20坪に対して本調査はワンルームなので7.5坪になりますので、1坪あたりの減額差で見て頂ければ、その差はおわかり頂けるのではないでしょうか。

駅近マンションは資産価値が高いのか

高いといえます。まず融資をする弊社提携の金融機関の評価が徒歩4分以内だと変わります。

希少性という観点で見ても、例えば大手賃貸物件のポータルサイトを見ても、五反田駅の賃貸掲載物件数は17,149件あります。ここから徒歩1分で絞ると・・・なんと僅か72件（2022年11月9日）割合にすると0.4％です。

駅前であれば、駅から離れているとこよりは再開発により地下の高騰なども期待できるのではないでしょうか。

実際に２０２２年に分譲された横浜駅直結の分譲マンションは、最高倍率が26倍だったように駅チカニーズの高まりをひしひしと感じております。

超高齢社会における駅チカマンションのニーズ

日本は高齢化社会ではなく、超高齢社会です。ご高齢の方にとっては、駅チカで２・３階建ての一戸建てより、駅チカのエレベーターのあるマンションの方が安心です。

不動産が高騰している現在ではなく5年以上前のお話です。数十年前に分譲された横浜市内の駅から離れたとある住宅街。当時購入された方がご高齢になり、「横浜市じゃなくてもいいから駅チカのマンションに住みたい」といって、当時人気だったのが大船駅前や駅チカのマンションでした。残念ながら大船駅前や駅チカのマンションの価格がこの方々の想定を大きく上回っっていたことや、（当時は）この方々がお住いになられていた駅から離れた一戸建ての買い手がなかなかつかなかったり、希望価格での売却が難しく、夢見た住宅への住替えは叶わなかったというお話を地場の大船駅の不動産会社の方からお聞きしました。

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